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日本の伝統的な香りに包まれる「飾り香」火を使わずに楽しむ新しいお香開発にまつわる話

こんにちは。
株式会社さくらほりきりの販促チーム瀧澤です。
さくらほりきりのクラフトキットを紹介する販促物を通して、
お客様に商品の素晴らしさをお伝えすべく日夜奮闘してします!

以前、同じチームの末永が「こだわりの『京友禅和紙』」という記事の冒頭で、うちのクラフトキットの特徴について、唯一無二のこだわりの詰まった商品であることをお伝えさせていただきました。

そんな唯一無二の商品に、このたび新商品「飾り香」が加わりました!

「飾り香」は指でつつくと揺れる、ころんとした見た目の土台に、ちりめん布の袋に入れたお香をセットし、香りを楽しむクラフトキットです!
日本の伝統的なお香(白檀や丁子など)と、モダンな金木犀(キンモクセイ)の香料をブレンドし、季節を問わずお楽しみいただける香りになっています。
複雑な工程もないので気軽にお作りいただけますよ。

左から「飾り香・桜」「飾り香・椿」

今回、この「飾り香」を企画するにあたってなによりもこだわったのが「香り」。
通信販売で購入いただくお客さまが大半のため、実際に香りを試していただくことは難しい。多くの方に好まれ、作っていて楽しくなったり、癒されたりする香りはどういうものか?お客さまの多くはプレゼントにも使っていただいている。贈り物にふさわしい香りはどういうものか?
いろいろなことを考えて企画していました。
そして、それらを実現するために、大変な協力をいただいてさくらほりきりオリジナルのお香が生まれました。

薫物屋香楽(たきものやからく)

お香は538年頃に仏教の伝来とともに日本に伝わったと言われています。
奈良時代には宗教的な意味合いで使用されることが多かったお香ですが、753年に渡来した鑑真が、多くの種類の香原料とともにその配合技術を伝えたことで、貴族たちが日常生活で楽しむようになりました。
その後、室町時代には一定の作法やルールを定めた「香道」が確立され、江戸時代になると、貴族や武士だけでなく町人や豪農もお香を楽しむようになったと言われています。

そんな日本の伝統的な香料を使い、新商品「飾り香」のお香を調香したのは、さくらほりきり本社のある浅草橋の近く、「東京のブルックリン」と言われる蔵前にお店を構えて20年の薫物屋香楽さん。
天然香原料の専門的な知識を持った香りのプロ・「香司(こうし)」がおり、手作りお香の製造・販売やお香の手作り教室を開催しています。
お香は、その長い歴史の中でほとんどが秘伝とされ、調香などをあまり知らせないことが普通なのだそう。しかし、薫物屋香楽さんは素晴らしい日本文化のひとつとして、多くの方へと伝えるということに意欲的に取り組んでいらっしゃいます。

「特別な技術がなくても、誰でも手作りを楽しむことができること」を大切にしているさくらほりきり。親近感を覚えます。

お店に伺うと素敵な行灯が出迎えてくれました
店内には様々な香原料や香道具が取り揃えられています
貴重で高価な香木なども見せていただきました!

薫物屋香楽の取締役・片山斉さんのお話では香料は天然の原料なので、元々は草や木の状態。それを細かく粉砕して混ぜ合わせることで、日本古来の伝統的な奥行きを感じる香りを作り出しているとのことです。
「医香同源」という言葉があるそうですが、天然の香料はその香りで心身に癒しを与えてくれるだけでなく、粉砕された香料を実際に薬として使用していた時代もあったそうです。

ちなみにあの徳川家康は、「香りフェチ」だったそう。この時代の大名などは、毒を盛られないように薬を自分で調合していたそうで、同じようにお香も調香して自分好みのものを楽しんでいたんだとか。
家康は、広くアジア各地の香料を取り寄せては楽しんでいたそうです。もちろん健康のためというのが一番なのでしょうが、なんだか素敵な趣味だなぁと感心してしまいました。

粉砕前の香原料

お香作りはすべて手作業!

ここからは、さくらほりきりオリジナルのお香がどのように作られているのかご紹介します。

粉砕された白檀や丁子(ちょうじ)など香料約10種類をそれぞれ計量し、1つの大きなボールに入れていきます。

次に、薫物屋香楽さんオリジナルの金木犀(キンモクセイ)の香りを加えます。

手でダマになっているのをほぐし、下に上にと揉みながら混ぜ合わせます。

混ぜた後は香りを落ち着かせるために2~3日置いて完成です!
実際に混ぜる作業を体験した社員によると、手を洗っても、その日はずっとお香の優しい香りが手から香っていたそうです(笑)。

ちなみに混ぜ合わせた香料の中には、良い香りとは言い難い癖のある香りもあり(いわゆる足の臭いのような…)、それらも混ぜることで奥行きのある香りを作り出しています。とても奥が深い!
また、さくらほりきりオリジナルのお香ということで、桜のチップも入っているんですよ!

手作り時間とお香の香りに癒される「飾り香」

ここまでさくらほりきりオリジナルのお香についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
手作りを通して何かに没頭したり、可愛いモチーフや布に触れることは、不安を和らげ前向きな気持ちにしてくれます。
また、天然原料で作られた日本の伝統的なお香の香りにはリラックス効果があり、心身をともに落ち着かせ、ストレス解消に繋がると言われています。
手作りとお香のそれぞれの良さを持ち合わせた「飾り香」は一挙両得の他にはない唯一無二のクラフトキットです。
また飾り香は火を使うことなくお香を楽しむことができるのもポイント。高齢者や、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
ぜひ、お部屋の飾りとして楽しんだり、親しい方への贈り物してお役立てください。