課題を抱えた世界各国の作業療法士の役に立った話
こんにちは。株式会社さくらほりきり 営業チームのこいずみです。
介護施設や老人クラブ、医療福祉など様々な法人の皆さまにクラフトキットをご利用いただけるよう、お客様の思いに寄り添い日々提案をしております!
今日は、11月6日から9日に札幌で行われた第8回アジア太平洋作業療法学会に出展し、課題を抱えた世界各国の作業療法士の皆さまに、弊社のキットをご紹介した話です。
日本で初開催!アジア太平洋作業療法学会
そもそもアジア太平洋作業療法学会とは何か?
簡単に説明すると4年に1度、日本をはじめ、世界の作業療法士が集まって研究成果の発表や各国での取り組みの意見交換をする、いわば作業療法士のワールドカップです!
8回目となりますそのワールドカップが、今回日本で初開催されました。
世界各国から作業療法士が参加して、様々な交流が行われていました。
日本の作業療法士との日米交流ということで来日されたアメリカの方とお話をする機会が。ロサンゼルスから来たとのことで、今話題のMLBワールドチャンピオンの球団を話題にしたところ、なんとその方はそこの非常勤作業療法士で、活躍した有名選手を担当したこともあるとのこと!試合も観戦したという話などを伺って、野球好きの私は興奮してしまいました。
さくらほりきりはエビデンスの途中経過を発表
実はさくらほりきりのキットは作業療法の場でも活躍していまして、病院をはじめ、介護施設やデイサービス、作業療法学校等全国でご利用いただいています。
本当にありがたいことですが、まだまだ弊社を知らない方も多くいらっしゃいます。そこで弊社キットを実際に使用いただいているお客さまの事例や、静岡にある大学の作業療法学科の先生にご協力を頂き、弊社キットを使用したエビデンスの途中経過を今回発表しました。
内容としては30-50代の男性で脳高次脳機能障害の方に弊社キットをご使用いただき、どのような効果や影響があったのか、その結果についての報告でした。
私たちの予想では、弊社キットを通して手先の動きが向上するだろうと思っていたのですが、予想を超えた意外な結果が出たんです!
ぜひこの記事を読んで下さっている皆さんにその結果をお伝えしたいのですが、まだまだ途中経過ですので、結果がまとまり次第報告いたします。
世界各国の作業療法が抱える課題は同じ
今回は事例を踏まえて、毎度おなじみのシールちぎりあーとを各国の作業療法士の皆様に体験いただきました。
体験いただく中で各国の取り組みをお伺いする機会もありました。
シンガポールでは作業療法を国を挙げて強化していることから他国の取り組みを勉強していたり、オーストラリアでは運動しながら地域交流を深めたりしているそうです。
また、韓国、台湾、香港では勉強学習で脳の活性化をメインにしているとのことですが、特にこの3か国は認知症の方が増えてきており今後どのように向き合うかが課題となっているそうです。
ただ、どの国の作業療法士も、これらの取り組みに満足しているかというとそこは疑問符が付くそうです。なぜなら本当に当事者が満足しているのか、自分自身もこれでよいのか日々悩みは尽きず、葛藤の連続だからだとか…。
そのような中で、さくらほりきりのキットを体験いただいたところ、皆さま「楽しい」はもちろんのこと、【これを当事者と一緒にやったら絶対喜ぶ】や【自分たちも進んでできる】と日本ではおなじみになった声を、世界の作業療法士の方々も同じようかけてくださいました。
世界に弊社のキットが通用するのだということを知り、とても感動しました。
オーストラリアの作業療法士の方は「帰国してもみんなに自慢する!目立つ場所につけるわ。」とおっしゃってくださったり、台湾の方は「早速、台湾の作業療法学会で発表した」との報告をしてくださったりと、嬉しいお声をたくさん寄せてくださいました(^-^)
日本では教材選びに課題
もちろん日本の作業療法士の方々にも課題がありました。
その中で一番印象に残ったのが養成校での課題で、課題内容は養成校の学生さんの教材に困っているとのこと。
学生の皆さんは作業療法士になるために養成校で日々学ばれていますが、実は若い人ほどモノづくりを苦手に感じているそうです。
そもそもなぜ教材の準備をしなければならないかの説明から必要で、手先を動かすモノづくりのプログラムを敬遠してしまう若い作業療法士も多く、質の低下も起きているとのことでした。
原因は研修時に経験した【モノづくりは難しい】【準備がめんどくさい】【出来ないと恥ずかしい】などマイナス面がより強く印象に残ってしまい、結果敬遠してしまうとのことです。
さくらほりきりのキットが課題を解決
そんな状況を伺いながら、今回多くの養成校の先生に弊社のキットを体験していただきました。そして、完成度の高さ、キットになっているからこそ準備がいらないことにとても感動されていました。
学生さんも先生方と一緒に発表の準備で来場されており、初めはモノづくりに抵抗がある方ばかりでしたが体験していくうちに「楽しかった」という声だけでなく、終了後に先生を呼びに行き、再度弊社ブースに来場された学生さんもいらっしゃいました。
先生が体験されているときに、学生さんから【このキット、とても楽しいから授業に取り入れてほしい】といった声や【これなら準備の手間もなくなって学生たちにもいい体験になるのでは】といった先生方の声も聞こえてきました。
より多くの作業療法の現場に
今回の作業療法学会を通じてまだまだ弊社が知られていないことを痛感しました…。
しかし、私は弊社のキットと出会えることは作業療法の現場にプラスになると自信を持っております。なぜなら実際に現場で利用されている実績があることはもちろんですが、利用者さまから本当に喜んでもらえているとのお声を多くの作業療法士の皆さまから頂いているからです。
作業療法で困った際はぜひお声がけください!
キット役立つお話がありますから。