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「居場所づくり」を目的としたデイサービスで役立った話

こんにちは。株式会社さくらほりきり 営業チームのこいずみです。
介護施設や老人クラブ、医療福祉など様々な法人様にクラフトキットをご利用いただけるよう日々提案をしております。
今回は、以前、弊社代表より紹介したオレンジイノベーション・プロジェクトにまつわるお話です。
オレンジイノベーション・プロジェクトのお話はこちら↓↓

管理者が悩んでいた「居場所づくり」という課題

ご協力いただいたのは100BLG株式会社のスマイルデイサービス長坂様です。
100BLG株式会社は日本で初めて社会参加型デイサービスを実現した前田隆行様がスタートした、まったく新しい加盟型認知症共創コミュニティです。できることを当たり前に、新たなチャレンジも当たり前に。認知症・要介護になってから忘れていた、当たり前のコミュニケーションを取り戻すことができるをコンセプトに現在全国に展開をされています。

スマイルデイサービス長坂の管理者様との出会いは9月に行われた経済産業省主催のオレンジイノベーション当事者参加型のイベント。
そのときは「シールちぎりあーと」のバラのしおりを動画を見ながら作成する体験会を実施しておりました。
管理者様が弊社ブースへ立ち寄っていただきました。利用者様の居場所づくりを大切にしたい。でも、どうしたら良いだろうか。と悩まれているとのことでした。
実際に体験いただき、これなら利用者様ができるのではないか、完成度も高く、きれいだから利用者様だけでなく職員も喜んでくれるのではないだろうか。それと同時に喜びあえる、ここが皆の居場所となるのではないだろうかと直感したとのこと
すぐにオレンジイノベーションの事務局日本総合研究所様へ連絡をし、モニタリング希望を頂きました。

大和市で実施されたイベントチラシ

「オンデマンドくらふと」のモニタリングを開催

日本総合研究所様とスマイルデイサービス長坂様、100BLG株式会社様、弊社で打ち合わせを行い、実際にデイサービスへお邪魔させていただき「オンデ
マンドくらふと」のモニタリングを実施いたしました。

「オンデマンドくらふと」は、動画を見ながらさくらほりきりのクラフトキットを製作していく、現在開発中の新サービスです。
当日は男性7名、女性4名の11名の方にご参加いただきました。
初めは利用者様の緊張もあり、職員の皆さまは口にはされませんでしたが、本当にできるのだろうかといったような気持ちがすごく伝わってきました。

シールちぎりあーとの概要説明。いよいよ本番です。

説明が終わった後いよいよ本番開始。
初めは皆さま、恐るおそるシールをちぎり下絵に貼っていました。ちぎり方や貼り方も動画を見ながら確認し、不安な様子も見られました。
本当に合っているのか、はみ出して失敗じゃないのかと疑心暗鬼になるのは毎度のことです。

職員も見守る中、初めは不安ですがそれは毎度のことです。

要領をつかむと徐々に手の動きが早くなり、会話も増えてきました。
職員も笑顔が増え、時折利用者様に「シールのはり方綺麗だね」オリジナリティが出て素敵!」などお声がけすると利用者様も「こういう才能が実はあったんだな」「ここの色の出し方が重要なんだよ」と終始笑顔が絶えない様子でした。
この発言には職員の方もびっくりされていました。いつもレクを行う際は無言であったり、すぐに飽きて席を立ってしまうことがほとんどとのことでしたが、今回に関してはトイレ以外で席を立つことはなく談笑もあり、自信に満ちた発言も出たという点で、一緒にやって楽しかったとのことです。

いつもと違う集中力・笑顔に驚き

終了後に改めて感想をお伺いしました。
「今回1時間と聞いて正直心配でした。いつも行うレクでは集中力が10分ほど持たずない方がほとんどで、完成も難しいのですが、今回は皆が1時間最後まで集中したこと、きちんと完成させたことに驚きました。
完成度が高くて綺麗に出来ること、何よりもそれぞれの個性が出て、終止笑顔で出来ていたことがとても印象的でした」

慣れてくると皆さん会話しながら作成していました

最後に管理者様から
私達が日々大切にさせて頂いている、メンバーさんの居場所作り。皆様それぞれが真剣に、一体となって取り組まれている姿に感動しました。」
という言葉をいただきました。

「居場所づくり」のためには、まずは皆が楽しんで参加できることが大切です。もちろん職員の皆さまの手間や人員不足にも対応できないと難しいことです。
「オンデマンドくらふと」なら、それらを解決しながら、あらゆる方に楽しんでいただくことが期待されます。

さまざまな現場の課題解決に役立てるよう開発していきます。
モニタリングをご検討されたい方はぜひお声掛けください。

オレンジイノベーション・プロジェクト「当事者参画型開発」