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「誰でも作れるクラフトキット」を実現するための、ちょっと凄いこだわりの話

こんにちは。
株式会社さくらほりきりの販促チームの飯塚です。
実は、小さい頃から母に連れられてさくらほりきりに通っていた私。今では社員として働かせていただいています。
そんな私はクラフトキットを紹介する販促物の制作等を行いながら、大好きな弊社キットの魅力を発信することに日々奮闘しています。

この前ふと立ち寄ったお店でさくらほりきりと同じようなキットが並んでいたので気になって見ていました。

「これは私でも作れるのだろうか…」

クラフトキットを販売している身でも、他社のものとなると不安になるもの。

「あれ…?」そこで私は気付かされたのです。
セットされている布の並べ方や小物の入れ方の違いに。

そこ?!
と思うかもしれませんが、あまりにもさくらほりきりのクラフトキットに馴染み過ぎて当たり前に感じていましたが、実は普通じゃないんだということに感動を覚えたお話を今回お届けしたいと思います。

「だれでも簡単に完成度の高い作品が作れる」一助を担っていると言っても過言ではない、クラフトキットの部材セットについて。

ここでいう部材セットとは
布をはじめ布用型紙、型抜きパーツといったクラフトキットを作る上で必要な部材を、ひと揃えにセットしていることをいいます


部材セットの素晴らしさ

その1:布が一目で分かるようになっている

布が綺麗に並べられて袋詰めされています

なんといってもこれにつきます。ひと商品でも多くの数の布を使用していますが、誰が見ても一目でわかるように綺麗に並べられています。見た目の美しさもさることながら、目視で布を確認することができるのでセットの中の過不足がないように検品もしっかりできるようになっています。

その2:間違え防止のため布の大きさや形が被らないようになっている

同じような色柄は布の大きさを変えています

緑・深緑・黄緑といった似たような色柄で同じような大きさの布を使用してしまうと、お客さまが作品を作る際に、逆に使ってしまったり、どう使ってよいか分からないということも。それを避けるために、わざと布の大きさや形を変える工夫がされています。

余談ですが、これだけの布数と多様なサイズをゆがみ一つなく切るだけでも凄いですよね。私はその技術の高さにも感心しています。

その3:小物はひとまとめ・一目でわかるようになっている

小物が一目で分かるようにまとめられています


布以外の目や鼻、鈴や紐といった細かい小物類は、細々と小さいので意図していなくてもなくしてしまいがちです。それも考慮し、紛失をしないように小袋にまとめています。
これもなるべく重ならないように入れられていて、目視で過不足がわかるようにもなっています。

またまた余談ですが、作品を作る際に使用する説明書。これに、この小袋を貼って保管するスペースが設けられています。

小物の紛失防止のため説明書に小物を貼っておけるスペースがあります

小物は大体最後の仕上げに入るタイミングで使うことが多く、その際にどこかにやってしまった…。そんなことを以前お客様から伺う事もありました。無くしてしまうのは、お客さまの自己責任という考え方もありますが、弊社では「じゃあ、お客さまが失くさないようにする工夫はできないか?」と考えました。
そこで、全ての説明書にこの「小物を貼っておけるスペース」を設けました。このことにより、以前よりも「小物を失くしてしまった」というお声は減ったように思います。

その4:セットから検品まですべて手作業

仕様書を見ながら布がすべて入っているか確認しています

その1~その3までお伝えしてきましたが、これらの作業をすべて1つ1つ丁寧に手作業で行っております。
また手作業だからこそ一目で見た時に、過不足を見極められる精密な検品作業にもなっているんです。

これも余談ですがどれ位の商品を日々お客様に購入して頂いていると思いますか?
800点ほどの商品アイテムの中で、多いもので1日500個以上が出荷となるものがあります。これらの商品すべてが手作業でセットされて商品化されていると思うと…すごくないですか?と、手前みそながら思ってしまいます。


いかがでしょうか…
私自身も安易に布が綺麗に並べられているなぁと感じつつも、こんなにもこだわり、丁寧に人の手によって部材がセットされていることを詳しく知らずにいました。とは言っても人の手で行っている作業ではあるので、どうしても間違えがあったり、またお客さまの勘違いや紛失といった色々なことが起こってしまうこともあります。

今回は、長くなってしまうので、ここまでとしておきますが、セットをしていただく業者さんとは毎月、社長同席のもと、お客さまよりいただいたお声をまとめ、それに対しての改善を検討する会議が行われています。

改善会議の様子

その場で、過不足を起こさないことはもちろん、「お客さまが紛失したり間違えたりしないためにはどうしていくのが良いか」を双方で改善点を出し合い、次回の商品に活かしています。こうしてトライ&エラーを繰り返してより良い提供ができるように努力をしています。次回はその模様も詳しくお伝えできたらと思っています。

「だれでも簡単に完成度の高い作品が作れる」裏側には「作ってくださる皆さまに安心してクラフトキットを作っていただきたい」との一心で、手間をかけて細かな工夫がなされています。
これに満足せずに、これからも皆様に喜んでもらえるクラフトキットを作っていけるようにしてまいります。